型落ちカメラ/レンズの逆襲

Pentax・K-5、Olympus・E-M1、E-M5、Panasonic・GM7mk2 による写真ライフ

PENTAX K-5で森を撮る【レビュー・センサースコア・作例】

フランス・メルカントゥール国立公園の山と森をPENTAX K-5で撮影

フランス・メルカントゥール国立公園の山と森をPENTAX K-5で撮影

本記事では、PENTAX K-5を持ってフランスの山をトレッキングしたときに撮影した森の写真を紹介します。

 

もともとPENTAXのカメラは風景、特に緑を含む写真の美しさに定評があるのは知っていましたが、実際に撮影してみて感動したのでシェアしたいと思います。

 

もし今、PENTAXのカメラ、特にK-5など、かなり安く買える型落ちカメラの購入を考えている方の参考になればと思います。

 

また、本記事の写真を撮るのに使ったレンズは以下の通りです

  • Sigma 17-70mm f2.8-4 DC MACRO Contemporary C013
  • smc Pentax-DAズーム 16-45mm f4 ED AL
  • smc Pentax 18-135mm f3.5-5.6 ED AL DC WR

 

こちらも、興味のある方の参考になれば嬉しいです。

 

[ 本記事の目次 ]

 

Pentax K-5の魅力

解像感、色乗り、操作性も最高なPentax K-5

解像感、色乗り、操作性も最高なPentax K-5

 

長いこと、私の旅の友、特に登山や海などアウトドアシーンで重宝したいるPENTAX K-5。

10年以上前に発売されたカメラですが、まだまだ現役!

素晴らしい画をはき出してくれます。

 

特に私は以下の点が気に入っています

  • 解像感(1,600万画素ですが、細かいところまで解像します)
  • 色乗り(緑や青が美しい!つまり自然・背景の撮影に最高)
  • ダイナミックレンジ(明暗差が大きくても潰れない)
  • 防塵防滴
  • 操作系が分かりやすい

 

さらに、DxO Markのセンサースコアでは高感度耐性もかなり高いです。

 

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PENTAX K-5のセンサースコア(デジカメinfo https://digicame-info.com/ より)

出典:デジカメinfo

 

このスコアは、APS-C機の中で今でも上位に食い込むものです。

つまりスペック十分です。

 

さらにダメ押し、

そんな素晴らしいカメラですが、先に述べたように、

10年以上前に発売された機種なので、値段がありえないほど安いです

 

今なら中古で1万~1万5000円くらいで購入できます。

(中古なので在庫状況によりますが)

 

それでは、以下、実際に撮影した写真を紹介したいと思います。

私は写真は本当に趣味で、設定も絞り値やシャッタースピード、露出しか買えません。

オートもたまに使っちゃうくらいのレベルです。

その私が撮った写真というバイアスを考えながら見ていただけたら思います。

 

Pentax K-5 + Sigma 17-70mm f2.8-4 の作例

まずは高い解像感で人気のSigma 17-70mm f2.8-4。

私のアウトドアライフでは一番出番が多いレンズかも。

 

理由はしっかり解像した画を出してくれるから

(あと、K-5に付けたときにかっこいいから)

Sigma 17-70mm f2.8 + PENTAX K-5、かっこいい!

Sigma 17-70mm f2.8 + PENTAX K-5、かっこいい!

 

以下の写真を見ていただければわかるように、木や岩、コケの解像感が素晴らしいですよね。

こんなレンズが中古で2万円程度で買えてしまうなんて・・・コスパ良すぎでしょ。

 

Pentax K-5 + Sigma 17-70mm f2.8-4 の作例:コケ

Pentax K-5 + Sigma 17-70mm f2.8-4 の作例:コケ+岩

自分の中では、「これぞペンタックス」という写真。

緑が綺麗、解像感が高い、広いダイナミックレンジなので少々くらいシーンでも潰れずにディテールが残ってる、

PENTAXカメラの良いところを引き出してくれる Sigma 17-70mm、いいレンズです。

 

Pentax K-5 + Sigma 17-70mm f2.8-4 の作例:何の植物?

Pentax K-5 + Sigma 17-70mm f2.8-4 の作例:何の植物?

Sigma 17-70mmは高い解像感の一方で、色はあっさりめというのが世間の評価です。

ですが、PENTAXのカメラの色のりがそれを補ってくれます。

しっかり色がのった、鮮やかな写真が撮れます。

 

Pentax K-5 + Sigma 17-70mm f2.8-4 の作例:馬

Pentax K-5 + Sigma 17-70mm f2.8-4 の作例:馬

木々の解像感もさることながら、

写真のようにはっきりした被写体(馬)がいるときに、

70mm(35mm版換算で105mm)までズームできることの恩恵を受けることができます。

中望遠までならレンズ交換する必要無し。

 

Pentax K-5 + Sigma 17-70mm f2.8-4 の作例:森

Pentax K-5 + Sigma 17-70mm f2.8-4 の作例:森

このレンズで大概のシーン、被写体が撮れてしまうので、ほとんどレンズ交換しなくても大丈夫です。

 

本ブログでは、このカメラとレンズの組み合わせを登山に持っていき、撮影した写真を以下の記事で紹介しています。

こちらも参考になれば嬉しいです。

(以下の記事では、もう少し明るいシーンで撮影しているので、それも参考になると思います)

photo-life.instafr.com

 

Pentax K-5 + Pentax-DAズーム 16-45mm f4 の作例

ちょっと古いレンズですが(2004年発売)、こちらも便利なズーム、且つ、よく解像+良い色乗りのPentax-DAズーム 16-45mm f4。

 

 

まずはズーム域、35mm版換算で24~67mmまで撮影できます。

特に広角が24mmスタートなので、広く風景を撮るときに大活躍します。

 

さらに、F4通しのレンズなので、ズームしてもF値が変わらず便利。

しかも結構ボケます。

 

このレンズも古く、値段が落ち着いており、

私は中古で状態の良いものを2万円程度で買いました。

状態「良い」のものは1万円ちょっとで買えることもあるみたい)

 

以下、このレンズで撮影した写真です。

 

Pentax K-5 + Pentax-DAズーム 16-45mm f4の作例:牛

Pentax K-5 + Pentax-DAズーム 16-45mm f4の作例:牛

登山道にいた牛です。

周りの木々はしっかり解像しています。

日陰部分や、牛のおなかの部分も潰れずにディテールが残っています。

広いダイナミックレンジのおかげ。

 

Pentax K-5 + Pentax-DAズーム 16-45mm f4の作例:山を流れる川

Pentax K-5 + Pentax-DAズーム 16-45mm f4の作例:山を流れる川

このレンズを持っていると、広角24mmを使って、風景を広くとるのが楽しいです。

 

Pentax K-5 + Pentax-DAズーム 16-45mm f4の作例:森

Pentax K-5 + Pentax-DAズーム 16-45mm f4の作例:森

日差しのあまり入らない、ちょっとくらいシーンでもPENTAXカメラの広いダイナミックレンジのおかげで結構絞って撮れます。

なのでしっかり解像しています。

 

Pentax K-5 + Pentax-DAズーム 16-45mm f4の作例:苔

Pentax K-5 + Pentax-DAズーム 16-45mm f4の作例:苔

上の写真はf7やf8くらいまで絞っての撮影でしたが、このコケの写真は開放(f4.0)で撮影しました。

かなり寄って、マクロ的に撮れます。背景もしっかりぼけます。

風景の解像度高く取れるし、ぼかしても撮れる万能レンズです。

 

以下の記事では、このPentax 16-45mm f4でイタリア・ヴェネツィアの旅行写真が載っています。

明暗差の大きいシーンや、夜景、レストラン内など、様々なシーンで撮影したので、本レンズに興味のある方に参考になると思います。

photo-life.instafr.com

 

Pentax K-5 + Pentax 18-135mm f3.5-5.6 の作例

ザ・便利レンズのPentax 18-135mm。

 

高倍率(35mm版換算で27~202mm)、防塵防滴、つけっぱなしレンズです。

 

高倍率ズームはどうしても解像感が落ちてしまいます。

このレンズも、上に紹介した2つのレンズに比べると解像感は劣りますが、

それでも十分良い写真が撮れます。

 

むしろ、望遠側を活かして、上の2つのレンズでは撮れない写真も撮れるので、これは大きなアドバンテージです。

 

このレンズも安く購入できます。

中古で2万5000円程度

 

あると絶対便利な、一本持っていたいレンズです。

 

以下、このレンズで撮影した写真を載せていきます。

 

Pentax K-5 + Pentax 18-135mm f3.5-5.6で撮影したchamois(山岳地帯に住む野生ヤギ)

Pentax K-5 + Pentax 18-135mm f3.5-5.6の作例:chamois(山岳地帯に住む野生ヤギ)

望遠側を活かした写真、山で遭遇したChamois(山岳地域に住む野生ヤギ)。

やはり人間は警戒されるため、そこまで近寄れないのですが、

200mm以上の望遠を活かして上のような写真が撮れました!

 

Pentax K-5 + Pentax 18-135mm f3.5-5.6の作例:岩+コケ

Pentax K-5 + Pentax 18-135mm f3.5-5.6の作例:岩+コケ

絞ればしっかり解像します

岩とコケ、草や木を含んだシーンを撮影してみました。

 

Pentax K-5 + Pentax 18-135mm f3.5-5.6の作例:大木

Pentax K-5 + Pentax 18-135mm f3.5-5.6の作例:大木

穴の開いた、中身が空洞の木があったので撮ってみました。

木の皮?もしっかり写っていて、十分な解像感

 

Pentax K-5 + Pentax 18-135mm f3.5-5.6の作例:コケ

Pentax K-5 + Pentax 18-135mm f3.5-5.6の作例:コケ

上の2つのレンズと同じように、コケの写真を寄って撮ってみました。

確かに解像感は上のレンズより少し劣る? ←高倍率ズームの宿命。

でもピントが合っている画像中央部は結構解像しているし、ちゃんとぼかして撮れます。

 

望遠側で被写体と背景の距離差をつければもっとぼけます。

以下、望遠側で息子を撮ってみました。

Pentax 18-135mm f3.5-5.6の望遠側を使ってポートレート撮影

Pentax 18-135mm f3.5-5.6の望遠側を使ってポートレート撮影

ちゃんと背景ぼかして撮れてますよね。

こういったポートレートなどは上の2つのレンズではここまでぼかせないので、

このPentax 18-135mmの大きなアドバンテージです。

風景も、ポートレートも撮れて、防塵防滴

まさにザ・便利ズームレンズです。

 

もう少し予算のある方にオススメのレンズ

上の3つのレンズは中古で1万円~2万5000円のレンジで買えて、且つしっかり写るコスパの良いKマウントレンズとして紹介しました。

 

ただ、もう少し予算のある方は、以下の

HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR

がオススメです。

 

実は私は次のレンズとして、これを狙っています。

このレンズは、ズーム域が広く(35mm換算で24mm~127mm)、解像感、色乗りともにかなり評判が良いです。

おまけに防塵防滴なので、アウトドアシーンなどでは特に大活躍します。

 

唯一の弱点は、一回り大きく、重いことです。

でも、写りはかなり良いので魅力的!

 

価格は中古で3万5000~4万5000円

(新品で6万円弱)

 

上で紹介したレンズより少し高く、でも1ランクのレンズです。

 

私は、カメラのボディにお金をかけるよりも、良いレンズを買ったほうが、良い写真が撮れると考えているので、K-5はそのままで、この16-85mmを次は買おうかなと企んでいます。

 

まとめ

本記事ではPENTAX K-5で森を撮影した写真を紹介しました。

(私の写真の腕はさておき)森のシチュエーションはK-5のポテンシャルを見るのにはベスト、参考になると嬉しいです。

 

今はスマホで写真を撮る機会が増えていて、簡単に奇麗な写真を撮れてしまいますが、

そんなときだからこそ、自分で設定して撮影する深さ、ファインダーをのぞく楽しさを感じてほしいなと個人的には思います。

 

この点を共感していただけるなら、このPENTAX K-5は、カメラを学ぶのに最高のカメラだと思います。

 

設定がバチっと決まって最高の写真が撮れたときの感動を是非味わってほしいです!!