本記事では、マイクロフォーサーズのコンパクトでリーズナブルな価格の中望遠レンズ、Panasonic LUMIX G 35-100mm f4.0-5.6をレビューします。
このレンズは実際に私が所持しているため、作例も一緒に紹介します。
このレンズ、キットレンズとしても販売されており、安いのですが、侮ることなかれ、写りが良いです!!
しっかりボケるし、しっかり解像します。
さらにコンパクトなので、気軽に持ち出せます。
(通常、望遠レンズはでかくて重いのですが、このレンズは違います)
それでは実際にレビューしていきましょう。
- マイクロフォーサーズ中望遠レンズの定番!
- キットレンズとしても販売 ← 中古で安い
- こんな方におすすめ
- ボケ感:十分ボケる、丸ボケも奇麗
- 解像感:カリカリの風景写真も十分撮れる
- 猫や鳥も撮れる
- 弱点①:寄れない
- 弱点②:望遠端が短い(~100mm(フルサイズ換算200mm))
- まとめ
マイクロフォーサーズ中望遠レンズの定番!
マイクロフォーサーズ規格はコンパクトな望遠レンズが多いですが、
その中でも定番といえるLUMIX G 35-100mm f4.0-5.6。
写真でもわかるように、望遠とは思えないコンパクトサイズ。
でも、しっかり写ります!
以下、実際にこのレンズを使用した写真をたくさん紹介していきますので、参考にしていただけたら幸いです。
また、使っていく中で感じた弱点・デメリットも同時に紹介していきます。
キットレンズとしても販売 ← 中古で安い
このLUMIX G 35-100mm f4.0-5.6は、Panasonicのミラーレスのキットレンズとしても販売されています。
上の写真はGX7 mark2+LUMIX G 35-100mm f4.0-5.6。
私はGX7mk2をライカの単焦点レンズキットを買って、この35-100mmは後から買い足したのですが、ミラーレスカメラの購入も同時に考えている方は、このレンズを含むキットがおすすめです(安いので!)
例えば以下の商品がダブルレンズキット(望遠含む)になります。
パナソニック ミラーレス一眼カメラ ルミックス GF90 ダブルレンズキット 標準ズームレンズ/望遠ズームレンズ付属 ホワイト DC-GF90WA-W
こんな方におすすめ
このLUMIX G 35-100mm f4.0-5.6をおすすめしたいのは以下のような方です:
- 望遠レンズに興味があり、入門してみたい方
- マイクロフォーサーズでもボケのある写真を撮りたい方
- ネコや鳥など、動物を撮りたい方
以下、写真を見せながら、おすすめの理由をさらに紹介します。
ボケ感:十分ボケる、丸ボケも奇麗
望遠レンズは(特に望遠端で使うと)大きくボケます。
被写体と背景の距離の差がつきやすいからです。
マイクロフォーサーズは、フルサイズやAPS-Cに比べて素子が小さいため、ボケにくいのですが、望遠レンズを使えばマイクロフォーサーズでもしっかりボケます!
この写真でも、焦点の前後にある草はしっかりボケてます。
しかも丸ボケも綺麗ですね!
このようなボケは、スマートフォンの画像処理を駆使したボケ写真では撮るのが難しいです。
これぞ一眼、ミラーレスカメラの醍醐味!!
冒頭の写真をもう一度使ってしまいましたが、丸ボケがよく出ている写真なので。
綺麗なボケと、中心の花の解像感、メリハリの利いた写真(←自画自賛(笑))
以下の記事で、LUMIX G 35-100mm f4.0-5.6を使って撮影した、ボケのある写真を紹介しています。
解像感:カリカリの風景写真も十分撮れる
望遠と言うと、冒頭のようなボケのある写真や、遠くにいる動物の写真のイメージが強いですが、風景写真も撮れます。
むしろ、「目で見た景色の一部を切り取る」には望遠レンズのほうが適しています。
風景の中には、『入れたくない物』も存在することがあります。
例えば、自然を撮りたいのに、高層ビルが入っていたり、静かな風景を撮りたいのに人が入ってしまったり。
それらを除いて、切り取りたいときは望遠レンズが便利です。
その上、このレンズ・LUMIX G 35-100mm f4.0-5.6は切り取れることはもちろん、
風景写真に必要な解像感も高いです。
絞れば(f値を高くすれば)、カリカリに解像した風景写真が撮れます。
望遠端でもこのとおり!
しっかり解像していますね。
自分の撮りたい景色だけ切り取って風景写真にするには望遠レンズがおすすめです。
以下の記事ではLUMIX G 35-100mm f4.0-5.6で撮影した風景写真を載せています。
猫や鳥も撮れる
ネコや鳥など、動物撮りには望遠レンズが必須。
近づくと逃げてしまうため、遠くから望遠レンズでパシャり。
安価な望遠レンズだと、解像感が低く、ぼやけた写真になりがちですが、
このLUMIX G 35-100mm f4.0-5.6は、上でも説明しているようにしっかり解像します。
この猫の写真を見ても、ヒゲまでしっかり写っていることがわかると思います。
つまり、ボケのある写真も、風景も、動物まで撮れてしまう望遠レンズ、是非使ってみてください。
カメラを初めて間もない時は広角ズームレンズなどを使いがちですが、実は一眼レフ・ミラーレスの面白さを一番引き出すのは望遠レンズかもしれません。
私の場合、最近は、望遠レンズと単焦点レンズを持って出かけることが多いです。
(一本だけで済ます場合は標準広角ズームを使いますが)
せっかく一眼を持ち出すので、スマホでは撮れない写真を撮りたい!そうなると望遠ズームか単焦点の選択になります。
弱点①:寄れない
上ではLUMIX G 35-100mm f4.0-5.6の良さを伝えてきましたが、もちろん、弱点・使い勝手が悪い点もあります。
その一つは「寄れない」こと。
LUMIX G 35-100mm f4.0-5.6の最短撮影距離は「0.9m」です。
つまり、90cm以上離れた対象でないとピントが合いません。
離れた物を撮るときや、望遠端を使って大きくは写せるのですが、
マクロレンズで撮影した写真のような、接近した撮影はできません。
弱点②:望遠端が短い(~100mm(フルサイズ換算200mm))
次の弱点は望遠端が短いこと。
望遠端は100mm(フルサイズ換算で200mm)なので、使い方によっては十分ですが、猫や鳥などを撮るときにはもう少し長い距離まで撮れればな・・と感じるはず。
これは皆さんの使い方、撮影したいもの寄りますので、
その点を考えながら選びましょう。
まとめ
本記事ではLUMIX G 35-100mm f4.0-5.6のボケ味、解像感を実際の作例を見せながら紹介しました。
また同時に、使っていく中で感じた弱点・使いづらさについても書きました。
総じて、すごく良いレンズです。
一眼レフ・ミラーレスでの撮影が楽しくなるような写真がとれるレンズだと思います。
また、私はこのLUMIX G 35-100mm f4.0-5.6を中古で購入したのですが、
値段は1万円強でした。
こんなに安くて、これだけ写るレンズ、本当におすすめです!
望遠レンズの入門、旅行に持っていけるコンパクト望遠を探している方にはベストチョイスなのではないでしょうか?